去年の夏に、日本一ソフトウェアから発売された「CLOSED NIGHTMARE」というホラーゲームを買いました。
そしてそれを今年の正月にようやくクリアしました。
めっちゃくちゃ時間がかかったのには理由があって、仕事が忙しくてやる暇がなかったり、他の(特にDbD)ゲームばかりやっていたからとか色々あるのですが、決して難しいから、又はボリュームがあったから時間がかかったという訳ではありません。
むしろ、昨今のゲームにしてはボリュームはすごく少ないです。一部理不尽な謎ときもありましたが、攻略サイトを見てしまえば造作もなくクリアできます。
で、最初に言ってしまえば、酷いゲームだった。
これほどつまらないゲームをやったのは久々でした。
私は、同社から発売されている「流行り神」シリーズが大好きです。愛してます。
そしてこの「CLOSED NIGHTMARE」の前情報を見てみると、実写ではあれどUIとか雰囲気なんかが「流行り神」そっくりで、こりゃー期待していいっしょ! ね!
てな感じで嬉々として購入したわけですよ。
ところが蓋を開けてみれば、「流行り神」とは似ても似つかないクソゲーでした。
どうしてこうなった!?
ということで、今回は「CLOSED NIGHTMARE」の私の怒りのレビューをお送りしますヽ(`Д´)ノプンプン
『CLOSED NIGHTMARE』の特徴
本作は、よくあるノベルタイプのアドベンチャーゲームです。
「かまいたちの夜」とかあんな感じです。
でも「かまいたちの夜」並みに面白いなんて思っちゃあダメですよ。もちろん。
さておき、同ジャンルの他のゲームと違わず、選択肢を選んだり謎を解いたりしていきます。
アクション要素はないので、そういうのが苦手な人でも難なくクリアはできるのですが、決してオススメはしません。
それから、本作ならではの特徴として、グラフィックが全て実写という点が挙げられます。
実写のノベルゲーと言えば、「街」とか「428」という名作がありますが、そういった名作と比べてもダメです。相手に失礼です。
で結局、システム面はいたって普通のADVです。システムはね。
本作のダメな点
では具体的にどういった点がダメなのか、詳しく見ていきましょう!
登場人物に全く感情移入できない
先ほど書いたように、本作は全て実写となっています。
登場人物ももちろん実写で、実際の俳優さんを起用しています。
それは良いんですよ。
「428」だって実写だったけど、個性豊かなキャラたちが織りなす群像劇を思う存分堪能できました。
が、本作ときたら、登場人物に全っ然感情移入できない!
これっぽっちも興味が湧かないし、正直生き残ろうが死のうがどうでもいい。
なんでだろう?
ちなみに本作の主な登場人物はたったの3人。
いや少ないのは別に良いよ。むしろ変に多いよりも全然良い。
ただ、少ないからこそキャラ付けや設定を細かく丁寧に練らなければならないはずなのに、そこができていない。
まず主人公の女。
無個性。以上。
次に仲間の男その1。
良い人を装って実は・・・。みたいな設定の奴です。
その設定自体は別に良いと思うのですが、いかんせん豹変した姿が狂いすぎていて、引くレベルです。
ここまで狂わせる必要があったのか甚だ疑問です。
もちろんそんなキャラに感情移入なんてできないし、変貌する前は前でナヨナヨしててキモいです。
そして仲間の男その2。
ヤンキーっぽい外見で実は良い奴というジ〇イアンみたいなありふれた設定のキャラですが、なぜだろう、全く好きになれなかった。
過去に恋人と死別しており、それを引きずっているというあたり、コイツを好感度No1にしたいという制作側の魂胆が見え見えで、やはり引いてしまいました。
確かに顔はイケメンとは言い難いけど、中身はイケメン。なんだろうねきっと。知らんけど。
声の演技がダメダメ
本作のスタッフは何を思ったのか、声の演技に声優を起用せずに、出演している俳優の方々にやらせています。しかもフルボイスで。
てことは、もう声の演技の方はお察しください状態なわけです。
ちょっと話はそれますが、最近は映画にしろゲームにしろ、声優ではなく、よく俳優を起用しますが、その理由が全くわからない!
声の演技なんだから声優に任せれば良いのに。芝居ができる俳優でも声の芝居ができるとは限らないでしょうに。
ていうか練習の仕方とかが、声優と俳優で全く異なりますからね。
で、本作の話に戻って、これも感情移入できない理由の一つです。
そもそも魅力を感じないキャラたちとあいまって、そこにあのボイスですよ。
もうお前ら喋んなよ! と何回思ったことか。
私は基本、ゲームではボイスを最後までしっかりと聞いてからメッセージを送る性質なのですが、本作はもう飛ばしまくりましたよね。
だって聞きたくないんだもん。もはや。
特に印象に残ってる(もちろん悪い意味で)のが、主人公の女の
「ひっ!」
てやつ。
おそろしくハッキリ発音するものだから、なんだか滑稽でした。ちなみにこの「ひっ!」は、作中に何度かでてきます。
まあ、どれだけひどいボイスかは誰かがyoutubeとかにアップしてると思うので、そちらを参照ということで。
と思ったけどyoutubeアップの練習がてら自分であげようと思います。コレだ!
(「ひっ!」は1:13辺りです。ビビりやすい人はちょっと注意してね)
・・・う~んでも今こうして聞いてみると、そんなにひどくはないかなぁ。
声優さんとは比べるべくもないですけどね。
難易度
ここでいう難易度とは、ちょくちょくある謎解きの難易度です。
序盤はめっちゃ簡単なのですが、後になるにしたがって難しくなります。というか理不尽なものがチラホラある。
惑星が絡んだ謎解きは、いまだによくわかっていません。
それよりも何よりも許せないのが、最後の時間制限つきのパズル。
あれを考えた人は頭おかしいんじゃないだろうかと疑ってしまうほどムズイ。
確か20枚ぐらいあるパネルをある図形になるように並べないといけないのですが、とっさに「ああ、あの形にすれば良いのね」というのがわからない。
しかもわかったところでムズイのは変わらない。
自分は攻略サイトを見て解きましたが、それでもけっこう時間ギリギリでした。
てか攻略サイト見ないと、時間制限なしでも出来る気がしない。
バッドエンド
この手のゲームではおなじみのバッドエンド。本作にももちろんあります。
本編の短さもあいまって、バッドエンドの数自体はそれほどではないのですが、あのクリア目前のバッドエンドの罠は必要だったのだろうか?
どういう状況かというと、感動的な雰囲気(なんだろうねきっと)の中、
「あの扉を出れば帰れるぞ!」
↓
「待って、本当にこのまま出ていいの?」
↓
「やっぱ引き返そう!」
↓
BAD END
とか、
「あの扉を出れば帰れるぞ!」
↓
「あれ、このアイテムは何だろう?一応持っていこう!」
↓
「さ、出るぞ!」
↓
BAD END
特に私は、あるアイテムを持ったまま出ようとしてBADENDになってしまったので、もう笑うしかなかったです。
なに? 何がしたいのスタッフは?
「簡単にはこの悪夢から返さないぞ」ってか。「まさに『CLOSED NIGHTMARE』だろ?」とでも?
もうこのゲームを買った時点でとっくに悪夢の中なんだから、さっさと終わらせたかったんですけどね。
その他
部屋間を移動する際、「ゴー」という音とともに謎の暗幕が挟まれるのですが、あれは何? ロード中ということ? しかもけっこう長い。
これのおかげでテンポも悪くなっています。
ノベルゲームなんだから、ロード時間はそんなに発生しないと思うんですけど。
↓これです(0:30と0:58辺り)
あとはまあ、ゲーム本編とは関係ないのですが、このゲーム自体の値段が高いということですかね。
私は発売日にフルプライスで買ってしまったので、後悔の念しかないです。
絶対いないでしょうけど、もしここまで読んで、「このゲームやってみたい!」という方がいましたら、値段が3ケタになっていたら買っても良いかもしれません。
間違っても5,000円とかで買うものではありません。
本作の良い点は?
あまりないのですが、挙げるとすれば
- 文字が大きくて読みやすい
- 俳優陣の(声以外の)演技はさすがに鬼気迫るものがある
- フローチャートがまあまあ見やすい
- トロフィーコンプが楽
くらいですかね。
最後に
ここまで酷評を書いちゃいましたけど、それだけ本作に期待していた裏返しですよ。
冒頭にも書きましたが、私の大好きな「流行り神」シリーズのような感動をもう一度味わいたかったんです。
まあ、それでも
トロコンはしましたよ、もちろん。
前の記事でも書きましたが、私はトロフィーにとり憑かれているんでね。
ちなみに前の記事というのはコチラ↓
良い点でも書きましたが、本作はトロフィーコンプが非常に楽です。
なので間違って本作を買ってしまった方、トロコンしない手はないですよ。してから売りましょう。
あとこれだけは言いたいのですが、本作に出演している俳優陣に罪はありません。
彼らはスタッフに言われたとおりに演技なさっているだけなので。
なので私もこの記事内ではできるだけ彼らを誹謗・中傷しないような書き方をしたつもりなのですが、もしそう感じてしまったならごめんなさいm(__)m
本作を機に俳優として羽ばたいてってほしいです(^-^;
ここまで約4,000文字にわたって感想とかを書き連ねてしまいました。
日本一さん、次は頼みますよ! てか「流行り神」の続編お願いします!
と思ってたら先日、日本一さんの新作が発表されました。
ほほう。なかなか面白そう?かな?
まあ、実写じゃなくて安心しました。
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