先日、電力会社を「PinTでんき」から「シン・エナジー」に変えました。
そしたら電気代が目に見えて安くなったので、今回は我が家の料金明細とともに、「シン・エナジー」を使ってみて分かった事などを紹介しますよ!
シン・エナジーに変えたら電気代が月1,000円くらい安くなった
我が家は2024年6月あたりからシン・エナジーに変えましたが、上画像は
- 2023年7月分のPinTでんき(左)
- 2024年7月分のシン・エナジー(右)
の明細を並べています。
この時が最も両者の差が開き、2,111円もシン・エナジーの方が安かったです。
参考までに、7月以降の料金差も表で紹介します↓
2024年 | シン・エナジー (電力使用量) | PinTでんき (電力使用量) | 差額 |
---|---|---|---|
7月 | 7,123円 (227kWh) | 9,234円 (253kWh) | 2,111円 |
8月 | 10,067円 (304kWh) | 9,603円 (282kWh) | 464円 |
9月 | 8,720円 (279kWh) | 8,864円 (267kWh) | 144円 |
10月 | 5,815円 (184kWh) | 7,298円 (196kWh) | 1,483円 |
11月 | 5,134円 (163kWh) | 6,590円 (176kWh) | 1,456円 |
合計 | 36,859円 | 41,589円 | 4,730円 |
8月のみ、電力使用量や燃料費調整額(後述)によりPinTでんきの方が安かったのですが、それ以外の月はシン・エナジーの方が安くなり、1,000円以上の差が開いている月もありますね。
合計すると、なんとシン・エナジーに変えてから半年足らずで、昨年比4,730円も電気代が安くなりました!
この調子でいくと、たぶん年間で比較すると1万円以上の差になります。
なので、過去の私のように「なんか毎月の電気代が高いな~」と思っている人は、なる早で乗り換えを検討した方が良いですよ。
そもそもの料金設定が大手よりめっちゃ安い
なぜここまで電気代が安くなったのかというと、シン・エナジーはそもそもの料金が大手電力会社(や他社)より安いからです。
シン・エナジー (きほんプラン) | 東京電力 (従量電灯B) | |
---|---|---|
基本料金 (30A契約) | 796.06円 | 935.25円 |
電力量料金 (~120kWh) | 19.67円/kWh | 29.80円/kWh |
電力量料金 (121~300kWh) | 24.78円/kWh | 36.40円/kWh |
電力量料金 (300kWh~) | 27.71円/kWh | 40.49円/kWh |
電気代の内訳って、詳しく知っている人は意外と少ないと思いますが、
- 基本料金は毎月支払う固定料金
- 電力量料金は電気を使った量(kWh)に応じて支払う従量料金
です。
実際は他の費用も含まれますが、とりあえずこの2つだけ覚えておけばOKです。
以上を踏まえて上の比較表を見ると、基本料金・電力量料金ともにシン・エナジーの方がめっちゃ安いことが分かりますね。
特に電力量料金は1kWhごとに上記金額がかかるので、総額で計算すると大手よりもかなり安くなります。
例えば、1ヶ月に100kWhの電気を使った場合、
- シン・エナジー:
19.67円×100kWh=1,967円 - 東電:
29.80円×100kWh=2,980円
となり、なんと1,000円以上もの差が生まれます。
もちろん、安いからといって電気の質は変わらないので、単純に電気代だけ安くできるんですよ。
詳しくは後述しますが、シン・エナジーに変更して料金以外に変わったことといえば、電気代の請求元くらいです。
シン・エナジーは大手ではないが、安心して利用できる会社
画像引用元:シン・エナジー
「シン・エナジーが安いのは分かったけど、聞いたことない会社だから不安」と心配になる人もいるかと思いますが、大丈夫です。
なぜなら、私も半年以上シン・エナジーを使っていますが、今まで通り何事もなく電気を使えているからです。
…というのは根拠として薄いので(笑)、なぜ大丈夫なのか、詳しく解説します。
停電などの心配はなし、というか大手と変わらない
おそらく皆さんが最も心配しているのは、
大手電力会社から変更すると、停電になったり急に電気が止まったりするんじゃないの?
という点だと思いますが、その心配は全く不要です。
なぜなら、シン・エナジー(を含む大手以外の電力会社)に変更しても、電気を送り届けるのは大手電力会社だからです。
画像引用元:エネチェンジ
このことは、経済産業省(資源エネルギー庁)のサイトでも言及されています。
Q.電力会社を変えると新たに電線を引かなければならないのでしょうか?また、自分だけ停電が多くなる恐れはないのでしょうか?
A.今ある送配電網を使うので新たに電線を引くことにはなりません。 また、電気そのものの品質や信頼性(停電の可能性など)は、どの会社から電気を買っても同じです。
引用元:よくある質問
つまり、大手電力会社でも他の電力会社でも、停電する時はするし、しない時はしません。
「ウチだけシン・エナジーだから停電した!」という事態は100%発生しないので、安心してくださいね。
申し込みも簡単、数分で終わる
電気の品質は問題ないことが分かっても、
でも今から電力会社を変えるのもメンドいしな~
と、次の壁が立ちはだかりますよねw
でも大丈夫、シン・エナジーへの変更手続きはめっちゃ簡単で、現在の契約情報さえ分かればすぐに終わります。
私の場合も、たしか2~30分ほどで手続きできました。
それくらい簡単です。
画像引用元:シン・エナジー公式サイト
やる事といったら、
- 名前や住所の入力
- 供給地点特定番号(検針票や請求書に書いてあります)などの入力
- アカウント登録
くらいで、もちろん全てネット上で完結します。
いちいち書類を書いたり、それを封筒に入れて切手を貼って…みたいな手間は不要です。
申し込んだ後は基本的に待っているだけで電気の切り替えが終わるので、複雑な初期設定などが不要な分、携帯会社の乗り換えよりもよほど簡単に感じました。
ただ、電気がシン・エナジーに切り替わるまでには数日~数週間かかるので、なるべく早めの行動がおすすめです。
早めにシン・エナジーに切り替えれば、その分早く電気代が安くなって、節約効果が高まります。
私がシン・エナジーを選んだ理由
ここからは、なぜ私が数ある電力会社の中からシン・エナジーを選んだのか、その理由を解説していきます。
【選んだ理由①】基本料金などが明らかに他社より安いから
私がシン・エナジーに申し込む際、色々な電力会社と比較してみたのですが、シン・エナジーは明らかに料金設定が安いんですよね。
最後まで候補として残った「CDエナジーダイレクト」や「オクトパスエナジー」と比較しても、群を抜いて安いのが分かります。
(東京エリアの料金で比較した場合の表です↓)
シン・エナジー | CDエナジーダイレクト | オクトパスエナジー | |
---|---|---|---|
プラン | きほんプラン | ベーシックでんき | グリーンオクトパス |
基本料金 (30A契約) | 796.06円 | 830.70円 | 873円 (概算) |
電力量料金 (~120kWh) | 19.67円 | 29.90円 | 20.62円 |
電力量料金 (121~300kWh) | 24.78円 | 35.59円 | 25.29円 |
電力量料金 (300kWh~) | 27.71円 | 36.50円 | 27.44円 |
CDエナジーダイレクト公式サイト、
オクトパスエナジー公式サイト
先ほども解説したように、基本料金や電力量料金だけで1ヶ月の電気代が決まるワケではありませんが、この2つの料金は比較するうえで特に大事です。
なぜなら、電気代全体に占める割合は、基本料金と電力量料金だけで約75%にものぼるからです。
↑コチラは我が家の電気代内訳ですが、たぶんどの家庭も似たような割合になると思います。
特に電力量料金は全体の6割以上を占めるので、よーく比較する必要があります。
ちなみに先ほども解説したように、シン・エナジーが安いからと言って、他社より電気の質が落ちるとか、そういういことは一切ありません。
これが例えばスマホ回線だと、「〇コモは速くて繋がりやすいけど、〇天は遅くて繋がりにくい」など、会社によって通信速度に差が出ますが、電気の場合はどの会社を選んでも同じです。
したがって、電力会社を乗り換える場合は、料金だけで比較しても何の問題もないのです。
【選んだ理由②】価格.comのランキングで1位だったから
「電力会社 おすすめ」などで検索すると様々なまとめサイトがヒットしますが、個人的に価格.comに掲載されている人気ランキングが1番信用できるかなと思います。
ここのランキングは日々変動していますが、以前はシン・エナジーが1位でした。
(この記事の執筆時点では、オクトパスエナジーですが)
このランキングは、たぶんアクセス数やら申し込み数やらで計測しているハズなので、1位の電力会社なら大丈夫だろう、と思い、申し込みました。
もちろんこのランキングだけを信じて申し込んだワケではありませんが、1つの参考にはなるのでね。
【選んだ理由③】PinTでんきが高すぎたから
画像引用元:PinTでんき公式サイト
先ほどから何回も登場している「PinTでんき」ですが、実はこれもシン・エナジーと同じく、電力自由化以降に誕生した新電力会社です。
ただ、ずっと契約していたこのPinTでんきが思っていた以上に割高な料金だったようで、契約していた間、ずっと損していましたw
シン・エナジーとPinTでんきの比較表をご覧ください↓
料金項目 | シン・エナジー (きほんプラン) | PinTでんき (Bプラン) |
---|---|---|
基本料金 (30A契約) | 796.06円 | 772.20円 |
電力量料金 (~120kWh) | 19.67円 | 41.13円 |
電力量料金 (121~300kWh) | 24.78円 | |
電力量料金 (301kWh~) | 27.71円 |
基本料金こそ少し安いものの、電力量料金は異常とも言える設定になっていますw
通常、電力量料金は電気を使った量に応じて段階的に高くなります。
例えばシン・エナジーの場合は、120kWhまでは19.67円、121kWhからは24.78円…という具合に。
しかしPinTでんきの場合、なぜか電力使用量に関わらず固定料金になっているんです。
固定なのはまだ良いにしても、その単価料金が41.13円と異常に高い!東電よりも高いです。
「じゃあ何でそんな高い電力会社を契約したの?バカなの?」
と思われるかもしれませんが、我が家の場合は、先日引っ越しした際に電力会社を強制的に変えることになってしまい、そのタイミングで不動産会社から勧められたのが、PinTでんきだったのです。
なので、私のように「よく分からないまま電力会社を契約した」という経緯を持つ人は、今一度電気料金を見直してみてください。
シン・エナジーの契約前に知っておいてほしいこと
シン・エナジーは安くてめっちゃオススメなのですが、契約前に何点か知っておいてほしいことがあります。
- 電気代に含まれる費用
- この先もずっと安いとは限らない
- よく比較することが大事
電気代に含まれる費用
まず知っておいてほしいのが、シン・エナジーの電気代は大手とは違い、電源調達調整費や容量拠出金などの費用が含まれている点です。
これらは電気を使うときにかかる税金のようなもので、毎月の電気の使用量に応じて加算(または減算)される仕組みになっています。
画像引用元:シン・エナジー公式サイト
電源だの容量だの聞いても意味不明に感じるかもしれませんが、簡単に説明すると、電力の市場価格などの外部的要因で変化する費用です。
つまり、ある時から急激にこれらの費用が上がって、電気代がめっちゃ値上がる可能性もゼロではありません。
もちろんそれはシン・エナジーに限ったことではないし、「調整」という名の通り、マイナスになって電気代が安くなる場合もあります。
が、とても不安定な要素であることに変わりはないので、電気代高騰のリスクがある、という点は常に意識しておく必要があります。
この先もずっと安いとは限らない
現状ではシン・エナジーは業界最安級の電力会社だと思いますが、この先もずっとそれが続くとは限りません。
なぜなら、先ほど解説した電源調達調整費が急に高くなったり、あるタイミングで料金改定が実施されたりと、様々な事が起こり得るからです。
なので、「なんか最近、電気代が高くなった?」と思った時でも良いので、シン・エナジーより安い電力会社を探してみると良いです。
私も過去3回ほど電力会社を変えていますが、電力会社の変更はそれほど手間のかかる作業ではありません。
その少しの手間で長期間にわたって光熱費を節約できるのなら、手間を惜しむ理由はありません。
他社とよく比較してから申し込もう
ここまでシン・エナジーを勧めておいてアレですが、シン・エナジーに申し込む前に、1度自分で他社と比較してみましょう。
なぜなら、住宅環境や生活リズムによっては、シン・エナジーより最適な会社が見つかる可能性があるからです。
例えばシン・エナジーでは、オール電化住宅に住んでいる人は契約を推奨していません。
Q.オール電化の契約をしていますが、切替えるとお得になりますか?
A.オール電化メニューをご利用の場合は、弊社のプランに変えると今より高い金額になってしまう可能性が高いため、お切替えはお勧めしておりません。
引用元:よくあるご質問
また、電力使用量が極端に少ない人は、基本料金が無料のオクトパスエナジーなどの方が向いているかもしれません。
価格.comなどのサイトでは料金シミュレーションができるので、利用してみてください。
私もこのシミュレーション結果をもとに、シン・エナジーを選びました。
計算が面倒なら、いっそのことさっさと乗り換えるのがおすすめ
ここにきて身もフタもないことを言ってしまいますが、電気代の計算って面倒じゃないですか。
ましてや他社と比較する作業なんて、できればやりたくないですよね。
であれば、とりあえず基本料金と電力量料金だけで比較してみて、安くなりそうだったらシン・エナジーに乗り換えるのがおすすめです。
幸いシン・エナジーは、解約金や契約期間の定めがありません。
Q.解約したいです。解約金や解約手数料はかかりますか?
A.途中解約の違約金、解約手数料は基本的には発生いたしません。~(省略)
引用元:よくあるご質問
なので、万が一電気代が高くなったら元の電力会社に戻せばいいし、他に安くなりそうな電力会社を見つけて乗り換えるのも手です。
とはいえ、東電などの大手からシン・エナジーに切り替えて電気代が高くなることは、まずないと思いますが(^-^;
ちなみに私もあまり詳しく比較したワケではなく、以前契約していたPinTでんきがあまりにも高かったので、さすがにコレより高くはならないだろう、と思ってシン・エナジーに乗り換えましたw
まとめ
- 電力会社をシン・エナジーに変えたら、電気代は月1,000円以上安くなった
- シン・エナジーは安くて信頼できる電力会社
- 大手とは電気代の内訳が違い、この先も安いとは限らない
- とはいえ、シン・エナジーより安い会社もそうそうないから、料金重視なら早めに乗り換えるのが吉
この記事を書いた私自身も、「電気なんて東電が1番に決まってる!」と、謎の先入観を持っていて、電力会社の乗り換えなんて気にも留めていませんでした。
が、たしか広告か何かでシン・エナジーの存在を知り調べてみたら、あらビックリ!今の電気代と全然違うじゃない!これは乗り換えないと!となった次第です。
電気って、生きていくうえでは絶対に必要なものなので、電気代は安いに越したことはないじゃないですか。
なので、これを機にぜひ契約中の電力会社とシン・エナジーを比べてみてください。
たぶん、私のようにビックリする人がたくさんいると思います。
それくらい安いんですよ、シン・エナジーは。
申し込み手続きもスマホから簡単にできるし、万が一電気代が高くなっても無料で解約できるので、ダマされたと思ってぜひ使ってみてくださいな。