今年の11月、ついにPS5が発売されました!
でも今回取り上げるのは2代前のPS3のゲームです。
「PS3にはまだまだ埋もれた名作がたくさんある!俺がそれを紹介するんだい!」
という謎の使命感に掻き立てられて紹介する今回のゲームは、
『ブラックナイトソード』
激ムズの2D横スクロールアクションです。
実はこのゲーム、DL販売のみだったので知らない人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、本作の紹介や実際のプレイ動画を載せていきますよー(^O^)/
2周目クリア済みの筆者によるレビューもいっしょに載せるので、参考にどうぞー。
PS3『ブラックナイトソード』はこんなゲーム【高難易度】
本作は昔懐かしい、オーソドックスな横スクロール2Dアクションゲームです。
マリオブラザーズやロックマンのように敵を倒しながら右に向かって進んでいき、ステージの最後に待ち受けるボスを倒せばクリア。
全5ステージとやや少なめですが、1ステージが30分くらいかかるのであまり気になりません。
操作もシンプルで、□ボタンで攻撃・×ボタンでジャンプという風に、説明書がなくても何となく分かるくらいの簡単さ。
ムズすぎる難易度
と、ここまでの情報だと本当に普通の2Dアクションっぽいのですが、本作を語るうえで欠かせないのが難易度。激ムズです。
一応、3種類から難易度を選択できるのですが…
それぞれ、
- かんたん→普通
- 普通→難しい
- 難しい→超難しい
という感じで置き換えた方が良いです。
ではどう難しいのか、具体的に解説していきます。
ザコ敵が強い
高難易度ゲームではありがちな現象、「ザコ敵すら楽に倒せない」。
もちろん本作にもあります。
手っ取り早く、強いザコ敵集の動画を作りましたのでどうぞ↓
上の動画で出てくる奴らは全てザコ敵ですw
強いのはもちろん、(初期状態では)基本的に主人公の攻撃が剣による突きしかないので、倒すのが一苦労です。
ボスももちろん強い
ザコが強いなら、もちろんボスも強いです。
強いというか、初見殺しが過ぎます。
こちらもダイジェスト動画をどうぞ↓
いわゆる「死んで覚える」系で、初見でノーダメージ撃破なんてまず無理です。
てか、覚えてもムズいです。
ちなみにステージ1のボスは、ステージ2以降に度々ザコ敵としても登場します。
あと全体的に敵キャラがキモすぎて、外見でまずやられます(*_*)
【最難関】弾幕ゲーのステージ3
本作1番の問題点は、(アクションゲームなのに)恐ろしく難しいシューティングステージがある点。
それが中盤のステージ3のボス戦なのですが、まずは動画略
↑これ、難易度「普通」でやってますw
自機のニワトリは頭部分に当たり判定があるのですが、これがデカ過ぎるのと敵の弾幕があまりに激しいので、もう笑うしかなかったです。
アクションゲームが上手いからといって、シューティングも上手いとは限らないじゃないですか。
なのにこんなアホみたいにムズいシューティングステージを中盤に持ってきちゃって、一体なに考えてるの?
けっきょく最後は避けるのをやめてゴリ押しで倒しました(^^;
ちなみに、このボスに行くまでの道中もけっこうな弾が飛んできます。
もしかすると、このステージで投げてしまうプレイヤーもいるかもしれません。
独特すぎる世界観
高難易度に目が行きがちな本作ですが、もう1つ特筆すべき点は、他に類を見ない世界観。
実はこのゲーム、あの須田剛一氏がCEOを務める「グラスホッパー・マニュファクチュア」から発売されています。
須田氏といったら「シルバー事件」や「ノーモアヒーローズ」で有名ですが、本作でもその独特すぎる世界観は存分に発揮されています。
ダークファンタジーっぽいのですが、ちょっと前に流行った残酷な童話系に近い雰囲気です。
敵がキモい
まず先ほども書きましたが、敵がキモい!
↑全て私が勝手に付けた名前ですが(笑)、いわゆるクリボー的な位置づけのジャガイモくんが既にキモいですね。
敵だけでなく、おそらく味方であろうショップ店員も何だかスゴいです↓
右側の目玉が店員さんです。
敵じゃなくて良かったw
ナレーションは俳優の本田博太郎氏が担当
本作はプレイ中、所々にナレーションが挟まれるのですが、その声を担当されているのが俳優の本田博太郎氏です。
なぜ本田氏なのかは本当に謎なのですが、不可解で不気味な本作の世界観にとてもマッチしています。
ええ声や~( *´艸`)
『ブラックナイトソード』レビュー
ここからは、この前久しぶりに本作をプレイして初めてエンディングまでたどり着いた私によるレビューです。
先に言ってしまうと、歯ごたえのある2Dアクションが好きな人ならオススメです。
ではまず良い点から。
【良い点】難しいながらも救済措置があり遊びやすい
次から詳しく解説していきますよ。
難易度は高いが、理不尽な配置・攻撃は無い
本作は高難易度なゲームですが、「絶対避けられないような攻撃」はありません。
必ずどこかに糸口はあるんです。
それを見つけて攻略することこそが、本作の魅力。
確かに初見だと難しく感じると言うか難しいのですが、敵の配置や攻撃パターンが分かってくると一気に楽しくなります。
また、右スティックである程度視点を操作できるので、次に向かう場所の様子を観察することも可能。
こうすればじっくりと戦略を練られます。
ただし、先ほど紹介したシューティングステージだけは別問題です。詳しくは後述。
救済措置があるため、頑張れば初心者でもクリア可能
本作は2013年に発売されたPS3のゲームなので、けっこう親切に作られており、実は救済措置もあるのです。
まず、主人公のHPがライフ制のため、例外を除けば一撃で死ぬことはありません。
また基本的に敵の攻撃で減るライフは1のため、初期段階でも9回は攻撃を耐えられます。
さらに、穴に落ちても一発死にはならずに、ライフが3減るだけでその場でリスタートできるんです。
そして敵を倒すと手に入る心臓を消費し、ショップで買い物ができます。
↑これで主人公を強化していくのですが、回復もできるんです。
しかも消費する心臓は一律10のみで、回数は無制限。
とはいえ手に入る心臓は有限なので、ある程度は計画的に利用しなければいけませんけどね。
ちなみにこのショップでは「主人公の体力上限値を上げるアイテム」も買えます。
体力を底上げしてしまえば割と強引に進めたりもできるので、実は(ストーリーモードにおいては)序盤~中盤が1番難しいゲームになっています(^-^;
シンプルな操作体系
2Dアクションだけあって、本作の操作方法はとても簡単。
十字キーか左スティックで移動、□ボタンで攻撃、×ボタンでジャンプ(2段ジャンプも可能)。
基本はコレだけ。
古来より変わることのない、安定した操作体系になっています。
ゲーム序盤にはチュートリアルも表示されるので、操作方法で迷うことはまずありません。
R2ボタンの「ブラック・ヘレボルス」というのはいわゆる遠隔攻撃で、仕掛けを解く時にも使います。
R2ボタン押しっぱなしで溜め、離すと発射。
ちょっと難しそうに思うかもしれませんが、あまり使う機会はありませんw
(ただしラスボス戦はコレ無しでは勝てません)
これら操作体系のシンプルさと難易度の高さが絶妙に絡み合っていて、アクションゲーマーの心をくすぶります。
いつでもセーブ可能
プレイ中はいつでもポーズ画面からセーブが可能です。
セーブ自体はパッと終わるのですが、ロードした時は要所要所にあるチェックポイントからのスタートとなる点に注意です。
(セーブした場所からのスタートではありません)
場所によってはけっこう戻されてしまうので、チェックポイント直後にセーブすると良いです。
程よいボリューム
本作は全5ステージで、1ステージにかかる時間は大体30~50分。(私の場合)
死にまくってステージクリアに時間がかかったとしても、全クリまで5,6時間くらいです。
ゲーム自体の価格が1,047円(税込み)な点を考えると、妥当なボリュームですよね。
というかこんなに難しいゲームを長時間やると疲れてしまうので、これくらいでちょうど良いです。
ちなみに全5ステージと書きましたが、実は1周目クリア後に即座に2周目が始まり、その2周目のラスボスを倒すと初めてスタッフロールが流れます。
なので実質、完全クリアまでは10ステージあります。
また1周目クリア後にはメニュー画面に
- 「プラクティスモード」
- 「アーケードモード」
- 「チャレンジモード」
が加わります。
「プラクティス」は各ステージを練習でき、「アーケード」はストーリーモードより高難易度となるうえにコンティニュー不可(!)、「チャレンジ」は各お題をクリアしていく、というもの。
さらに本作唯一の癒し要素、「猫頭草」(ねこずそう)というものがあります。
↑こういう猫がステージのあちこちに散らばっているので、触れて回収・収集していきます。かわいい!
集めてもどうということはありませんが(トロフィーはもらえます)、大体見つけにくい所に配置されているため探す楽しみがあります。
1度クリアするだけなら短時間で、やり込もうと思ったらそれなりに長く遊べる懐の深いゲームとなっています。
【悪い点】テンポが悪く、局所的に激ムズ
次は本作の悪い点をご紹介します。
アクションゲームの腕前とは別の技術が要求される箇所がある
このゲームはアクションゲームが得意なだけではクリアできません。
というのも、先ほど紹介したシューティングステージがあるからです。
でも実は道中にあるフルーツを食べるとライフが回復するし、10回くらい連続で攻撃を喰らわなければ死にません。
が、それらを差し引いて考えても物凄い弾幕です。
良い点で「理不尽な配置や攻撃はない」と書きましたが、このステージだけは例外で、これ絶対隙間ないやろ。と思う攻撃(弾)がバンバン飛んできます。
どうしてもクリアできないという人は、けっこうゴリ押しすれば何とかなったりします(笑)
弾を避けることをやめて、とにかく敵を倒すことだけに集中するのが1番安定する気がしました(^^;
一部の演出がスキップできない
世界観を重視しているからなのか知りませんが、一部スキップできない演出のせいでテンポが悪いです。
例えばボス戦前の下のような演出。
本田博太郎氏のナレーションはステキなのですが、この間プレイヤーは走れません。
そのため、「ボス戦で死亡→ロードしてやり直す」たびに上のような演出が挟まれます。
(ただし2周目は上の演出はありません)
他にも、スタートボタンを押す(ポーズ画面になる)たびに上からカーテンが下りてくる演出とか、細かいところでイライラ。
ここら辺はもうちょっと洗練してほしかったです。
回避がしづらい
熾烈な敵の攻撃をかいくぐって進んでいくゲームスタイルなのですが、主人公はガードできず、回避をうまく使って避けていきます。
問題なのが回避の操作方法で、「しゃがんでいる状態で×ボタン」です。
「十字キー下」→「×ボタン」という2ステップを踏まなければいけないので、とっさに出せないんですよね。
しかも回避方向は必ず主人公の後ろになってしまうという。
L1ボタンやR1ボタンが空いてるんだから、そこら辺に割り当てれば1ボタンでパッと出せて便利だったのですが…。
仕様がシビア
ゲーム自体の難易度とは別に、ゲームの仕様がとてもシビアです。
本作は残機がなくなるとゲームオーバーとなりますが、一応ステージの最初からスタートはできます。
が、その際にそれまで獲得したポイントと強化アイテムなどを全て失います。
本当にクリアさせる気があるのか疑問になってしまいますが、セーブ&ロードを駆使すればこれを防げます。
例えば「ボス戦の手前でセーブし、死んだらロード」。
こうすると残機を失わずにボスに再挑戦できます。
ただし、
死亡
↓
タイトル画面に戻る
↓(ロード)
コンティニューを選ぶ
↓(ロード)
ボス戦前のスキップできない演出
↓
ボス戦
という手順を踏まなければいけないため、とても面倒。
ゲーム自体が難しいのだから、もっと楽にリトライできる仕様にしてほしかったところ。
主人公が黒いので見づらい
主人公は黒の騎士なのですが、ステージの背景もだいたい黒いため、操作している主人公が見づらい時が多いです。
一応、目や剣が光っているのですが、位置取りが大事なジャンプアクションもあるのでもう少し目立たせてほしかったです。
今から『ブラックナイトソード』をプレイするには
ここまで読んで、「ちょっとこのゲームやってみたいんだけど」と思ってくれたガチゲーマーの人へ。
本作はPS3専用ソフトのため、PS3からPS Storeへ行って1,047円で買う必要があります。
まずは無料の体験版があるのでそれをダウンロードし、試しにちょっと遊んでみましょう。
そして本編が欲しくなったら、「解除キー」というものを買います。
「解除キー」単体だけ買ってもプレイできないので、そこだけ注意しましょう。
PS3本体を買う場合は、最新の型番を選んだ方が無難です。
ただし新品だと転売ヤーがバカみたいな価格で売っているので、中古の方が良いでしょう。
それか、ブックオフなどに行って自分で良さげなPS3を探しても良いかも。
※2021年4月4日追記
PS3コンテンツの新規販売が、2021年7月2日をもって終了するようです。
なので、この日以降は『ブラックナイトソード』も買えなくなってしまいます。
欲しい人は今のうちに!
※2021年4月20日追記
と思っていたら、早々にソニーから前言撤回の発表がありましたw
いや~良かった良かった^^
PS3やVITAは、『ブラックナイトソード』も含めてまだまだ知られていない名作がたくさんありますからね!
ちなみに、PSPの新規購入は予定通り7月に終了するようです(^^;
まとめ
- 『ブラックナイトソード』はPS3の高難易度2Dアクションゲーム
- ザコ敵はもちろん、ボスも強い
- 独特なダークファンタジーの世界観を味わえる
今でこそeスポーツが流行ってゲーム業界は盛り上がっていますけど、それ以前にも面白いゲームは山ほどありました。
そんな隠れた名作・忘れられないタイトルなんかをこれからも紹介していこうと思っています(^^♪
私の性格上マイナーなゲームが多めになってしまうかもしれませんが(笑)、お楽しみに!
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